東京北海高等学校

 

インフルエンザ

■インフルエンザの原因

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。例年12月~3月が流行のシーズンです。
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3つに大きく分類されます。このうち、主な流行の原因とされるのがA型とB型です。これらのウイルスは毎年のように小さい変異を繰り返し、同時期に流行することがあるため、同じシーズンのなかでA型インフルエンザに2回罹ったり、A型・B型のどちらにも罹ったりするのです。

■インフルエンザの主な症状と風邪との違い

インフルエンザは、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴で、併せてのどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。さらに、気管支炎、肺炎、子どもでは中耳炎、熱性けいれんなどを併発し、重症になることがあります。
一方風邪は、様々なウイルスが原因で発症し、多くの症状は熱、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などで、全身症状はあまり見られません。

インフルエンザが流行している時期に、突然の発熱や関節痛、のどの痛み、頭痛や倦怠感などの症状があるときは、インフルエンザに感染している可能性が高いです。
インフルエンザに有効な薬は、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果が期待できないことがあるので、早めの受診と検査を推奨します。

■予防と治療後の注意

インフルエンザに罹らないようにするには、ウイルスに感染する機会を減らすことと、ウイルスに負けないように環境や体調を整えることが大切です。
手洗いうがいの習慣化や、人ごみを避ける、生活習慣を整えることはもちろん必要ですが、インフルエンザワクチンを流行前に接種しておくこともひとつの方法です。インフルエンザワクチンは、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限に留めることを目的としています。ワクチンの効果は、年齢、本人の体調、免疫状況、そのシーズンの流行するウイルスのタイプの変化によっても変わりますが、乳幼児に対し概ね20~60%の発病予防効果があったと報告されています。
我が国のインフルエンザワクチンは、WHOが推奨したウイルス株を参考にして、前シーズンの流行状況などから今年の流行の中心となるウイルスを予測し、作られています。ワクチンの効果が期待できるのは、接種後2週間から5カ月程度と考えられているので、毎年流行シーズンの前までに接種することをおすすめします。
当院でも時期に合わせてインフルエンザ予防接種に関するお知らせを当ホームページ上に掲載しますので、ご確認ください(例年9月半ば頃)。

もしインフルエンザに罹った際は、安静にして休養を取り、医療機関を受診して治療を受けましょう。インフルエンザは感染力が強いため、学校保健安全報にて隔離機関が決まっています。お子さまがインフルエンザと診断されたら、原則「発症後5日間かつ解熱したあと2日(幼児は3日)を経過するまで自宅待機」してください。


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