令和4年10月1日
第2回の英検が10月1日に実施されます。実はこの日は小野中学校の体育大会の日で、英検の試験と重なってしまいました。しかし、体育大会が午前中で終わるので、午後の英検の実施は問題なくできることがわかりほっとしました。今回のように学校行事と英検が重なるという可能性はあります。皆さんが受験できるよう時間割を作っていますので、行事に関係ない方も、どうぞよろしくご協力をお願いします。
感染症対策見直し
大学入試センターは、感染症の専門家の意見などを踏まえ、新型コロナウィルス感染症対策を見直すと発表しました。来年1月に実施する大学入学共通テストの新型コロナウイルス感染対策では、会場での発熱時の対応を緩和し、のどの痛みやせきといった症状がない受験生は体温が38.0度未満なら、受験の継続が可能としました。また、会場内での常時マスク着用の対応は継続することとしています。
大学入試センターは21年のテストから、感染対策として受験生に事前の検温を求めてきました。これまでの対応では、体温が37.5度以上の場合には受験を認めず、2週間後の追試験の受験を促してきましたが、今回の見直しで濃厚接触者については、家族らが感染した場合でも、受験生本人が無症状なら別室で受験できるとしました。入試センターは、本番の入試までに「感染状況に応じて対応を見直す可能性もある」としています。
来たいと思う学校を作れ
中学校の内申書から出欠欄の廃止をしようという動きがあります。教育関係者の間でも内申書の出欠日数の記載が不登校の生徒に不利になるという問題が出ていました。内申書改革に取り組む国立高専機構では、不登校の生徒が安心してチャレンジできるように、出欠欄を無くす取り組みをしました。いじめなどでやむなく不登校になった生徒が、さらに進路実現まで奪われることは絶対にあってはならないと考えたからです。
また広島県教育長の平川理恵氏は「出欠欄を無くした理由は、月曜日から金曜日まで9時から17時に椅子に座っていたらお給料がもらえる時代ではないからです。子供たちも学校にいたらいいのではなく、いろいろな学びの形があってもよいのではないでしょうか。不登校の子どもと保護者が『学校に行かなければいけない』という固定概念に縛られてとても疲弊してしまう。多様性の時代ですから思い切って廃止しました。」と述べています。出欠欄の廃止には学校現場から、そんなことをしたら生徒が学校に来ないかもしれないという反対の声もあったそうですが、「来たいと思うような学校作りを、面白い授業をしてくださいよ」と答えたそうです。
コオロギを食べてしまった
道の駅でおつまみを買ってパクッと口に入れた塾長。パッケージにコオロギの絵があり、よくよく見ると、それはコオロギ入りのカシューナッツのおつまみでした。
コオロギは雑食で一年中飼育ができ、牛や豚などの家畜よりも少ないエサや水で豊富なタンパク質を作れます。エサは食品廃棄物などでも賄え、食品ロスや環境負荷の低減に貢献できる持続可能な食品とあって、2013年には国連食糧農業機関(FAO)が食料危機の解決に寄与するとして「昆虫食」を推奨しました。食料不足を解決する切り札としてだけでなく、手軽に栄養を取得できる食品として宇宙食への利用も期待されるなど昆虫食市場拡大の機運が高まっています。
さて、塾長が食べたコオロギは、いまだかつて食べたことのない味がしたそうです。
中3までに3級を
大阪府の公立高校入試では、英検2級取得で英語の8割(72点/90点満点)が確定するのだそうです。偏差値75というトップ校のうち、昨年度は、北野高校で約95%、天王寺高校で約80%、三国丘高校で約65%の受験生が英検2級を取得していました。トップ校受験のためには、中3までに2級を取得していることは必須と言うことのようです。
さてmiki塾では、高校入試の内申点加点時期までに3級を取得しようと声掛けをしています。中学生で2級はかなり難易度が高いですが数人は取得しており、準2級なら取得した塾生は何人もいます。また高校生なら2級は取ってほしいものです。というのも、大学入試では、2級の問題とかなり共通する問題が出ますし、さらに準1級を取ることで、推薦入試で合格したり、英語の試験が満点換算される大学もあるからです。英検を始めるなら早いうちからということは言うまでもありません。
仮想空間学校でも出席扱い
認定NPO「カタリバ」が運営するメタバース(仮想空間)上の教室「room-K」。不登校の子供たちが参加するオンライン上の学校です。ゲームのような空間で、アバターと呼ばれる自分の分身を動かして授業に参加することができ、アバター同士が近付くと、リモートで実際の顔と顔を合わせてコミュニケーションを取ることもできます。今村久美代表理事は、いったん不登校になってしまうと、もう一回学校に戻るということがとてもハードルが高い。どんな形であっても、少しずつでもいいので、学ぶことをやめないということ。そして、誰かと話す時間を持つ。これがとても大切だと思うと述べています。
現在、広島県などの自治体がこのシステムを取り入れており、学校長が認めれば出席扱いになります。保護者からは「オンラインの場を有効活用できるのか半信半疑でしたが、子どもが楽しそうに参加している姿を見て『探していた場所が見つかった』と涙が出ました」と。不登校の子たちは、学校に通えなかった経験について後悔しており、仮想空間でも学校に通う経験ができるのはとてもいいという意見がある一方、依存や不登校の固定化につながるのではないかと懸念する人もいました。
小学校しか卒業しなかった
2020年の国勢調査では、小学校卒が80万4293人ということ、学歴不詳者の振り分け分14万1325人を足すと最終学歴が小学校卒が94万5618人と見積もられることがわかりました。多くは、義務教育を終えられなかった高齢者や外国人などのようです。都道府県別の数値では、一番多いのは北海道の6万3278人、愛媛県は1万3012人となっています。また、中学校卒も加えると、全国では1324万3384人で東京都の人口よりも多くなります。今でこそ高校進学率は100%近いですが、1960年代前半、団塊世代が15歳だった頃も地方では高校進学は半分未満。働きながら定時制高校に通う勤労青年もいましたが、卒業にこぎつけるのは容易ではありませんでした。「今からでも高校に…」。こういう思いの人もいるでしょう。逆ピラミッドの年齢構成の社会では、上の世代も含めた教育計画の立案が求められます。