令和6年8月1日
7月12日、松山城の山の斜面の土砂崩れで3名の方の命が奪われてしまいました。ご冥福をお祈りするとともに、土石流による建物の損壊で避難生活を送られている方にも心よりお見舞い申し上げます。
さて、愛媛県立高校の特色入学選抜の出願資格が発表されました。今回は、松山東高校と松山南高校をご紹介します。
特色入学者選抜 松山東
◆出願資格
1.本校を志願する動機や理由が明確で適切であること。
2.本校のアドミッション・ポリシーである「三立」(学問・部活動・学校行事の全てを充実
させる努力をすること)をよく理解し、高いレベルで三立に取り組むと言う強い意志を有
すること。
3.基本的生活習慣が身に付き、何事に対しても思いやりと責任を持って粘り強く取り組む
ことができること。
4.中学校における学習の成績が優秀であり、本校においても旺盛な向学心を持って学習に
励み、成果が期待できること。
5.次の(1)、(2)のいずれかに該当する者。
(1)特別活動、ボランティア活動などに継続して熱心に取り組み、リーダーシップを発揮
して優れた成績を上げた者。
(2)校内外のスポーツ活動、文化活動などのうち、いずれかの分野において、継続して
熱心に活動し、全国大会またはそれに準ずる大会などに出場を果たし、成果を上げる
か、または、その分野における優れた資質や高い運動能力を有する者(「愛顔のジュニ
アアスリート認定者」または「ネクストエイジ育成強化選手」の指定を含む)で、熱心
に活動した者。
特色入学者選抜 松山南
◆出願資格 普通科 次の1、2の両方に該当する者
1.第1学年から第3学年の9教科の成績が特に優秀であること。
2.以下の(1)〜(3)のいずれかに該当する者
(1)校内外における特別活動などに優れた実績があり、本校の部活動または生徒会活動、
ボランティア活動等においてリーダーシップの発揮が期待できること。
(2)英検、漢検、数検のいずれかにおいて準2級以上を有しているか、またはそれと同等
の資格を有していること。
(3)校内外の文化・スポーツ活動において、参加した各種大会等で、県大会ベスト4以上
相当の優秀な成績を収めるか、または優れた能力を有し、入学後も本校の部活動に入
部し、積極的に活動を続ける意志があること。(「愛顔のジュニアアスリート認定者」
または「ネクストエイジ育成強化選手」の指定を含む。)
◆出願資格 理数科 次の1、2の両方に該当する者
1.第1学年から第3学年の数学、理科の成績が特に優秀(評定平均がそれぞれ4.5以上)である
こと。
2.の(1)(2)は普通科と同じ。
(3)自然科学に強い興味・関心を抱き、数学や理科の自由研究等において表彰される(校
内表彰も含む)など、理数系に関して優れた成績を有すること。
小学生の推し活
心理学者の久保南海子先生が小学生の「推し活」のメリットについて話しています。@推しの情報収集をしたり、イベントに参加する中で、同じ関心を持つ他者と親交が深まったり、自分の関心領域が拡大していく。A推しに時間・お金・能力などを与えるが直接的な見返りはない。しかしなぜこんなにも楽しいのかと気が付くこと。世話される側、資源を与えられる側の子どもにとって、初めての「与える側の経験」となる。B第1の居場所「家庭」と第2の居場所「学校」に次ぐ、「第3の居場所」としての役割。子どもたちにとってしがらみや義務がなく本当にくつろげる居場所は、精神的な健康を考える上でも非常に大切だと言っています。
久保先生は、親は監視ではなく見守る。理解するのではなく認める。お金や時間の使い方など気になることがある時にだけ、各家庭の方針に沿って介入してあげてほしいと話しています。
スマートグラス・スマートウォッチ禁止
大学入試センターは、来年1月に実施する大学入学共通テストの受験案内を公表し、今年2月の早稲田大学入試で悪用された眼鏡型の電子機器「スマートグラス」の使用を禁止すると明示しました。
このほか、腕時計型の端末「スマートウォッチ」も試験中に使用できない機器としました。スマートグラス・ウォッチとも撮影・通信機能があります。また、学習タイマーの使用禁止も新たに盛り込んでおり、残り時間が無くなると音が出るものは不適切と判断しています。
共通テストは来年1月18、19日に行われます。出願期間は今年9月25日から10月7日までとなっています。また、今回は新しい学習指導要領で学んだ高校生が初めて受けるテストで、これに合わせて出題教科・科目を大幅に再編して実施されます。
ひもじいは紐爺じゃない
中1国語は米倉斉加年さんの「大人になれなかった弟たちに…」を勉強しています。戦争がひどくなり、食べものがなく、弟の配給のミルクを盗み飲んだ作者。ついに弟は栄養失調で亡くなってしまうという悲しいお話です。
戦争中の話で、中1の皆さんには聞きなれない言葉がたくさん出ます。「B29」「防空壕」「配給」「疎開」「栄養失調」。語句の説明は教科書にあり、それを見れば意味はわかりますし、小学校の頃から、毎年ひとつくらい戦争に関するお話を勉強しているので、想像することはできます。
ところで「ひもじい」ってわかる?と聞いたところ、「貧しい、悲しい、つらい、戦争がいやだ、孤立している、後悔する」…。出尽くした頃「あ、紐爺?ひもみたいに細いじいちゃん!」。中1の皆さんがひもじい思いはしていないので、ピンと来ないのだと思います。ひもじいはひどく空腹なことよと言うと、初めて聞いた!と口をそろえて言っていました。
終戦の日も近いので、もし中1の国語の教科書を見る機会がありましたら是非読んでみてください。
出欠記録はどうなる?
中学校が提出する内申書から出欠記録の欄を削除する動きが出ています。「休まないのが美徳」の時代は変わりつつあるようです。
岐阜県教育委員会は2025年度の公立高校入試から「欠席記録」の欄を廃止すると決めました。子どもたちの間にここ数年、ひどい痛みを伴う月経困難症や新型コロナ罹患後の体調不良などの問題が表面化したためです。ヤングケアラーや不登校の子どもたちへの支援も全国的な課題となっています。岐阜県教育委員会は無理して体調不良の子が登校したり、保護者が出席を強いたりする懸念も理由に挙げています。
23年度は東京、神奈川、大阪、奈良、広島が出欠記録を廃止しました。愛知では見直しの議論が出ましたが、頑張っている子どもを認めてあげてほしいという声があがり、出欠記録を残すことになりました。松山市教育委員会は、出欠記録には、欠席日数とその主な理由を記入しており、やむを得ない事情で欠席した児童生徒が進学で不利にならないように適切な調査書の作成に努めるとしています。